2017.09.09更新

連載編 その11

私がよく行っているのが、カット前の疑似体験によるイメージのすり合わせです。

まず、お客様に鏡の前に座っていただく。

次に私の手でお客様の髪の長さと形を変化させながら、

重心を少しずつ上に移動させた行きます。

吉祥寺

どの位置に髪がおさまったときに最も小顔に見えるのか、

好みに合うスタイルなのかを体験してもらい、最も似合う長さを決めていくのです。

例えば、右半分はカットする前のまま、左半分はカット後の長さにして見比べてもらうと、

さらに自分がどうしたいのか、その考えもお客様自身の中で定まっているようです。

仕上がり後、はたから見ていて、とても満足していただいているのが感じ取れるときもあります。

まさに

「担当させていただいてよかった!!」

と思える瞬間です。

私がこんな取り組みを始めたのは、目の前のお客様に信頼してもらいながら、

共通認識を持つことが大切であり、お互いが同じものさしで、正しい理解を深められる場をつくることで、

相手が考えていることを察知しやすくなると思ったからでした。

実際、私のヘアカットも「どんなスタイルにするのか」

を事前に分かりやすく説明してくれる美容師仲間にお願いしています。

それは私が「こうなりたい」と描くイメージと、その人が同じ方向を向いているという

確信があるからこそ、いつも安心して任せられるのです。

こうして「擬似ヘアスタイル」をお客様に体験していただける体勢を整えているのですが、

思いのほか皆さんからは喜ばれています。

このやり方は分け目を右から左へ、左から真ん中へと変えたときにどう見えるのか。

そんなイメージをしりたいときにも、役立ちます。

また、手元に鏡さえあれば自宅でもできるので、似合いそうなスタイルを見つけたいときに試してみると、

今まで気がつかなかった新たな自分との出会いがあるかもしれませんね。

いずれにせよ、フォルム(立体的な形状)のバランスだったり、

髪の毛の質感だったり、毛流れや動きのニュアンスなどによって、 

顔の大きさの見え方や印象は大きく変わります。

「これだ」と思えるヘアスタイルに出会いたいなら、美容室に100%お任せにしないで、

要望をきちんと伝えながら、一緒にヘアスタイルを考えていくようにしてはどうでしょうか。

意識のすり合わせこそがいい知識を生み、

ステキなあなたにバージョンアップするきっかけをつくってくれるはずです♪

ソルシエ 代表 笠木ルミ子

投稿者: Sorcier